【冗談じゃないシリーズ第6弾】:SCS評価制度とは?
「うちみたいな中小企業にサイバー攻撃なんて来ませんよ」……と言ってられない時代です。
どうも、ヨッシーです。
今回の「冗談じゃないシリーズ」は、ちょっと難しそうな話です。
その名も……「SCS評価制度」
……。
「何それ?」
という方、多いですよね。
私も最初に聞いたときは、
「また新しい制度が出てきたな……」
と思いました(笑)
でも、これ、
中小企業の経営者の皆さんも、今後かなり無視できない話になってくるかもしれません。
そもそもSCS評価制度って?
正式名称は、
「サプライチェーン強化に向けたセキュリティ対策評価制度」
長い!
略してSCS評価制度です。
簡単にいうと、
「あなたの会社、サイバーセキュリティ対策ちゃんとやってますか?」
を、取引先とのサプライチェーン全体で確認・評価していこうという制度です。
経済産業省と内閣官房国家サイバー統括室が制度構築を進めており、2026年度末頃の制度開始が目指されています。IPAが運営を担う予定です。
「うちは中小企業だから関係ないでしょ?」
……と思った社長さん。
ちょっと待ってください。
むしろ今回のポイントはここです。
大企業は以前から、
「ウイルス対策しています」
「多要素認証を導入しています」
「社員教育しています」
「サイバー攻撃を受けた場合の対応マニュアルがあります」
など、かなりの対策をしています。
ところが、
その大企業とつながっている取引先はどうでしょう?
大企業を直接攻撃するのではなく、セキュリティ対策が弱い取引先を経由して侵入する。
いわゆるサプライチェーン攻撃です。
だから、
「うちは小さい会社だから狙われない」
ではなく、
「うちを入口にして、取引先の大企業が狙われるかもしれない」
という考え方が必要になってきています。
そして中小企業の社長さんが思うこと
ここからが「冗談じゃない」です。
取引先から、
「御社のサイバーセキュリティ対策について回答してください」
と言われる。
↓
担当者:「社長、これ回答してください」
↓
社長:「……何を?」
(笑)
さらに、
「パスワード管理は?」
「バックアップは?」
「社員教育は?」
「多要素認証は?」
「インシデント発生時の対応体制は?」
「外部委託先の管理は?」
(★3で26項目、★4だと43項目の質問が)……。
質問、多すぎません?(笑)
「パソコンにウイルスバスター入れてます!」
それだけでは、なかなか話が終わらない時代になってきました。
もちろんウイルス対策ソフトも大切です。
でも、
サイバーセキュリティ=ウイルス対策ソフト
ではありません。
会社全体として、
「もし攻撃されたらどうする?」
「誰が対応する?」
「データは復旧できる?」
「取引先にどう連絡する?」
というところまで考える必要があります。
じゃあ、★が取れないと取引できなくなるの?
ここは誤解しないでください。
SCS評価制度そのものが、企業に一律で取得を義務付ける制度ではありません。
制度は、発注者が受注者に求めるセキュリティ対策のレベルを示し、その実施状況を確認するための仕組みとして想定されています。
つまり、
「SCSの★を持っていない会社は全部取引停止!」
という話ではありません。
……とはいえ。
大手企業との取引において、
「セキュリティ対策、ちゃんとやってますか?」
と聞かれる機会は、これから間違いなく増えていくでしょう。
「セキュリティ対策にそんなお金かけられません!」
これも中小企業にとっては当然の悩みです。
人もいない。
IT担当者もいない。
お金もそんなにかけられない。
でも、
「何もしない」という選択肢も怖い。
そこで国も、中小企業向けに★3・★4の取得を支援する「サイバーセキュリティお助け隊サービス」の新類型を検討しています。
つまり、
「中小企業もちゃんと対策してください。でも、大変なのは分かっています」
ということですね。
そして、もう一つ「冗談じゃない」話
万が一、サイバー攻撃を受けたら……
パソコンを直せば終わり。・・・ではありません。
フォレンジック調査。
システム復旧。
専門業者への対応費用。
取引先への連絡。
場合によっては、
「御社のせいでうちの仕事が止まったんですけど……」
という損害賠償問題に発展する可能性もあります。
さらに、営業が止まれば売上も止まります。
「パソコンが1台壊れただけ」
では済まない可能性があるんです。
「うちみたいな会社は大丈夫」
この言葉、サイバーリスクの話をするとよく聞きます。
でも、
大企業だから狙われる。
だけではありません。
侵入しやすいところから狙われる。
ということもあります。
そして今後は、
「自社を守る」だけではなく、「取引先を守るためにも自社のセキュリティを高める」
という考え方がますます重要になってきます。
アバンスでもサイバーリスクを考えています
私たちアバンスも保険代理店として、企業のお客様にサイバーリスクについてご案内しています。
もちろん、
「保険に入ればサイバー対策OK!」
ではありません。
まずは、
「自分の会社にはどんなリスクがあるのか?」
を知ること。
そのうえで必要な対策を行い、それでも万が一事故が起きたときのために保険で備える。
これが大切だと考えています。
「SCSって何のこと?」
と思った社長さん。
今のうちに、一度自社のサイバー対策を確認してみてはいかがでしょうか?
……私も自分の会社のパスワード管理を、もう一度確認しておきます(笑)
冗談じゃないですからね。
※SCS評価制度は2026年度末頃の制度開始を目指して詳細が検討されている段階です。今後、具体的な制度内容が変更される可能性があります。
経済産業省「SCS評価制度」
IPA「SCS評価制度の詳細情報」

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